藤井隆「芸能界に友達は?」と聞かれて思い出す顔たち。言葉に救われてきたから思う《対人関係》で「口にしてはいけない言葉」とは?

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友達とはなんでしょうね。

充分に年齢を重ねた今、友達とはなんでしょう。

50歳を過ぎて、もはや頻繁に会ってなくてもいいし連絡なんて密に取らなくても大丈夫で、そのくせ仕事場で会えたり、飲みに行けたりしたら、それはそれはもうはしゃいでしまうような人が友達だと思ってるところがあります。

誕生日を憶えてくれてて、その日だけ連絡をくれる友達もいるし、テレビで見かけた時、目が離せなくてこっちが遅刻しそうになるめちゃくちゃ面白い友達もいるし、これは演技だ、仕事だ、と何度も頭で繰り返してるにもかかわらず物語に没頭してしまって辛くて悲しくて大泣きしてしまうような芝居を観せてくれる友達もいるし、ボクは友達に恵まれてると思います。

余談ですが、インタビューで「芸能界に友達がいないんです」って話してる人が一定数いますが、その人のことを友達だと思ってる人はきっと寂しい気持ちになるんでしょうね。ボクはまだその寂しい気持ちになったことはないのでそれもラッキーなんだと思います。

一貫して「言葉の選び方」が丁寧ですが、普段の会話の中で意識していることはありますか。

普段から汚い言葉遣いは出来るだけ避けたいと思っていますが、時々、怒りに任せて自分でも驚くぐらい口が悪くなる時があるので本当に気をつけています。

楽しいと、くだけ過ぎてしまう時もあります。先輩方と居酒屋に行ってノッテきたら、もう敬語も無茶苦茶でお喋りしてる時がありますよ。

博多大吉お兄さんにうっかり「なんでなん?」と話しかけてる時もあります。

目の前にマイクがあると「仕事」って感じがするので、身が引き締まるっちゃー引き締まるのですが、やっぱり普段から気をつけておかないといけないですよ、と育ててくださった放送作家さんに昔教えていただきました。

でも一方で、せっかくお話しする時間をいただいたのに、自分の言葉遣いや言葉選びばかりを優先して会話が弾まないのも考えものなので、あまり神経質になり過ぎないようにも気をつけてます。

思い出したんですが、会話の頭に「悪い言い方をすると」「言葉を選ばずに言うと」ってつけてから嫌なことを言う人がいて、その話し方がすごく苦手になってしまいました。そういう変な癖はつかないように自分の言葉に気をつけてます。

あとは心にもないようなことは口から発しないようにしてます。

とにかく必死に喋ってつないでた時に、終わってからものすごく失礼な結果になったことがあって、本心は必死になって喋っても良いと思うのですが、そうでない時は黙るようにしてます。

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