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トランプ暴政を読み解くための『全体主義の起原』②/全体主義政権が「敵」と「陰謀論」を要する理由

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  • 安川 新一郎 東京大学未来ビジョン研究センター特任研究員、グレートジャーニー合同会社代表

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ハンナ・アーレント『新版 全体主義の起原3 全体主義』

第2次世界大戦後の世界秩序が大きく崩れようとしている。米シンクタンクのアトランティック・カウンシルによると、4割強の専門家が、今後10年以内に第3次世界大戦が勃発すると予測しているという。

破壊し続ける全体主義国家の本質

政治哲学者のハンナ・アーレントは第2次世界大戦直後、この悲惨な戦争の元凶となった全体主義国家について分析した。そして、その特徴の本質は、権力を掌握して社会を安定させ現状を維持することを目的とする独裁「体制」ではなく、恒久的で絶え間ない「運動」にあると指摘した。

全体主義政権は、権力を掌握した後も安定した「国家」を目指さない。むしろ、既存国家の枠組みを破壊し続け、それによって大衆を熱狂させることで持続的なエネルギーを得るという。

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