東洋経済オンラインとは
ライフ

「オリンピックの視聴率を超えた」メジャーリーグ開幕戦“30%超の高視聴率”で見えてきた《残酷すぎる真実》…「コア層」と「ライト層」の分断が始まった?

7分で読める
  • 木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者
2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

「地上波を見る人が減り、配信を見る人が増える」という流れは不可逆であり、今後もジワジワと進んでいくでしょう。

スポーツイベントに限った話ではありませんが、世代・地域・金銭などの壁を超えて配信環境を整えない限り、日本中の人々がリアルタイムで同じ配信コンテンツを見たり、同じ実況・解説を聞いて楽しんだりする機会は減っていくのではないでしょうか。

他競技は来春のWBCに向けて対策へ

最後に話をメジャーリーグに戻すと、今回の開幕戦ひとつ取っても、日本市場の再開拓に力を入れていることは間違いないところ。そもそも今回の開幕戦は遠路の渡航だけでなく、通常の日程を前倒しした変則日程であり、選手・スタッフともに負担の大きいものでした。

それでもあえて開催したのは、真剣勝負でありながら、同時にショーケース的なイベントの側面が大きく、マーケット拡大を狙ってのこと。

地上波放送・配信、その他の販売やスポンサー獲得などさまざまな点で収益を得ていくために、試合を見てもらう機会の増加を図っていくでしょう。その意味では前述したような急激な放映権料の高騰は考えにくいのかもしれません。

大谷翔平選手という世界的スターがいるうえに若手にも志望者が続出する今、メジャーリーグはNPBをはじめとする日本スポーツ界にとって脅威そのもの。

もしメジャーリーグが東京だけでなく大阪や名古屋などでも試合を行ったら、もしイベントやキャンプなどファン獲得の機会を増やしたら、盛り上がりは高まっていくのではないでしょうか。

サッカーでJリーグファンと欧州リーグファンが二分されているように、野球でもNPBファンとメジャーリーグファンに二分される時代が来るのか。大谷選手らの活躍と今回のフィーバーを見る限り、その可能性がないとは言えないでしょう。

来年3月5日から10日には再びWBCの東京ラウンドが行われ、17日にアメリカでの決勝戦が予定されています。日本人だけでなく多くのメジャーリーガーが参加する大会だけに、それまでの1年間はNPBだけでなく他スポーツの関係者にとっては腕の見せどころ。「負けていられない」「新たな策を考えなければ」などの思いを新たにしたのではないでしょうか。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象