企業調査のプロが教える「危ない企業」の見分け方 有利子負債、ワンマン経営者…“10の危険信号”
さらに、企業の周辺や業界で流れている情報にも目を配る。安値受注やリスクの高い受注に走っているといったものから、支払期日の延長要請や支払い遅延に関するもの、そして給料遅配や経理部長をはじめとする要職者の退職など内部の混乱を示す情報などが出てくれば黄信号。
不動産の差し押さえや、社会保険料の滞納に関する情報まで流れ始めれば赤信号が点灯する。
粉飾決算の見破り方
とはいえ、粉飾決算を見破るのはベテラン調査員にも容易ではない。そこで実際のケースを基に、見破るポイントを見ていく。下表は、電気通信機器向け部品メーカーの財務諸表。粉飾が露呈し、最終的には自己破産した企業だ。
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