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「歯茎をむき出しにした画像、目の下のたるみの画像」不快な広告で埋め尽くされたメディアに未来はあるのか

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  • 境 治 メディアコンサルタント

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ネット空間を広告無法地帯化させた、運用型広告の問題点について解説します(写真:tadamichi/PIXTA)
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3月初旬に2つのサイト、クラシルとオレンジページで相次いで性的な広告が表示されたと話題になった。両者ともすぐさま謝罪するとともに原因究明や審査体制の確立を発表した。そのスピーディな対処はかえって評価されたようだ。

読者を不快にするネット広告

ただこの件は、今後同じ問題が続けて起こることを予感させた。性的な広告が表示されるのはこの2サイトに限らないからだ。そして読者を不快にする広告はほかにもある。歯茎をむき出しにした画像、目の下のたるみの不気味な画像などなど、目を背けたくなるビジュアルの広告がそこかしこで表示される。身体的悩みへの効用を表現したいのだろうが、度を超えたものであふれている。それらがおいしそうな料理や素敵なファッション、深刻なニュースの隣に野放図に表示される。

アドネットワークと呼ばれるネット広告の仕組みにより、どのページにどんな広告が出るかは関係なく表示されるのでこうなってしまうのだが、あまりの無神経さに思わずページを閉じてしまう。せっかく読もうとした記事を読む気がなくなる。

さらにネット広告はスマホの狭い画面に所狭しと表示され、見出しに誘われて開いた記事の本文がどれかわからない。読み進もうにも次々に広告が出現し、動画広告が勝手にナレーションを喋りはじめ、記事を読ませたくないのかと思うほどだ。

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【ネット広告は薄利多売に陥っている】

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