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「難関公立で定員割れ」大阪公立校に衝撃走った"寝屋川ショック" 現場の先生の考えを聞いた

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私立志向の高まりもあり、大阪府内の公立高校の倍率が大きく下がり、私立高校に生徒が流れる結果になりました。その結果、「寝屋川ショック」が発生したわけですね。

しかし、大阪府内のすべての府立高校が倍率を下げたわけではありません。府立高校の中でも、入試倍率を維持した学校もあります。

今回は、その1つである吹田東高校の東 知佐子校長にお話を伺いました。吹田東高校は、今年の入試倍率1.31倍で、府内の普通科高校の倍率では第4位でした。

「私立無償化」の影響は続く

―――昨今は私立高校無償化の流れがあり、大阪府内のほかの学校は軒並み倍率を下げている中、吹田東高校は1.31倍という数字をどのように受け止めていらっしゃいますか?

素直に喜べない、というのが正直な感想です。吹田東は一昨年、近年では最高の倍率(1.43倍)を記録しました。しかし昨年は、私立無償化の影響もあってか、1.09倍となりました。

この1.09倍という倍率でも、ありがたいということは頭ではわかっています。ただ、このときは、正直ショックが大きかったです。それまで積み上げてきたものや、頑張ってきた教育の中身だけでは公立高校は選ばれなくなるのではないかと。本校を受けに来てくれた生徒たちの顔を見たら、そのショックは和らぎましたが。

そんな中で、なんとか今年は1.31倍にまで浮上しました。ありがたいことですが、おそらく私立無償化の影響はずっと続いていくだろうと考えると、精神的にモヤモヤする部分があります。

―――やはり、私立無償化というのは大きな出来事として受け止めていらっしゃるということですね。

そうですね。以前、私立高校の入学志願者向けの説明会に行きました。そこでは、「公立は外部模試のお金は外付け(授業料外)で保護者負担、私立は外部模試のお金も授業料に入ってるから無償化の対象なんです」と説明されており、驚きました。

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