「孤独死や闇バイト」住宅を危険から守る最新技術…「スマートライフ」サービスで豊かな暮らしになるか

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ヤマダホームズでは、2023年10月からLIXIL製のスマートホームシステムを新築戸建て住宅に標準装備し、2024年4月からアルソックのセルフセキュリティ「HOME ALSOK Connect」を5年間の月額使用料を無料にして導入した。「実際に使ってもらえればサービスの良さを実感して6年目からも継続してもらえるだろう」(広報担当)と期待する。

積水ハウスは2021年から「プラットフォームハウスタッチ」の名称で、アルソックのホームセキュリティを搭載したスマートホームの提供を始め、24年度の装備率は戸建て注文住宅の30%まで高まってきた。2023年からは博報堂と提携し、スマートホームから得られるデータを解析して新サービスを開発する共同プロジェクト「暮らし解析プラットフォーム」を開始。

住宅で発生した侵入窃盗の45.5%が「無締まり」が原因であることから、ドアや窓の開閉センサーから1日の解錠時間、夜間の窓開放時間などのデータを取得し、入居者の防犯行動を評価して利用料金を減額するサービスを昨年12月から始めた。月額利用料金はプラットフォームハウスタッチの使用料を含めて月額5600円(税抜き)だが、防犯評価が高いと1000円減額される。

入居者が自分で設置できる機器

セルフセキュリティ「Secual Home」を提供するセキュアルでは、闇バイト事件の報道を機に、販売数が前年比で約7倍に増えた。Wi-Fi環境があれば工事なしにゲートウェイやセンサーなどのIoT機器を入居者が自分で設置できるので、初期費用を機器の購入費だけに抑えられる。

「最初にホームゲートウェイ1台と窓開閉センサー1台を1万2100円(税込み)で購入し、試しで使ってみようというユーザーも多い。あとからセンサーを追加しても月額利用料は1078円(同)。警備員駆け付けもオプションサービスで提供している」(広報担当)

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