「加齢=老化」と言い切れない意外な"脳のピーク" 「50代以降」でも伸びていく能力だってある
脳科学者としての意見が欲しいとのことだったので、こう答えました。
「それは、老人脳になっているのかもしれませんよ」
脳は通常、30代から少しずつ萎縮が始まります。そして60代半ばになるとMRI検査の画像を見てすぐわかるくらいの「明らかな萎縮」が起きています。
もしそのままなんの対策もせずにいると、脳の老化、つまり老人脳になっていくのです。
老人脳はその人の行動や生活習慣、そして考え方にまでさまざまな変化を生じさせます。たとえばこんなことです。
ここに挙げたのは老人脳の症状のほんの一部です。
脳の「ピーク」はいったい何歳なのか?
また別の70代の知人はこんなことを言っていました。
「もう歳なので最近、脳の働きがどんどん悪くなってきているように感じる」
そう感じるのは事実だと思いますが、脳の老化現象はずっと前から始まっています。脳の老化は高齢になってから起きるわけではないのです。
そこで、クイズです。下記の能力のピーク年齢をあててください。□の中に入るのは何歳でしょうか?
(1)情報処理能力のピーク □歳
(2)人の名前を覚える力のピーク □歳
(3)顔を覚える力のピーク □歳
(4)集中力のピーク □歳
(5)相手の気持ちを読む力のピーク □歳
(6)語彙力のピーク □歳
もちろん個人差があるので、皆が同じということではありませんが、ハーバード大学はじめさまざまな研究機関で調査したデータでは、答えはこうなります。
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