フォルクスワーゲン「ゴルフ8.5」GTIはもちろんいいがeTSIの爽快さもオススメだ!

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今回、私が乗った「eTSI Style」は2種類あるeTSIの高出力版のほうで、「eTSI Active Basic / eTSI Active」の最高出力85kW、最大トルク220Nmに対して、それぞれ110kW、250Nmとなる(スポーティなのR-Lineもこれと同じ)。

乗ると爽快なエンジンのフィーリングがとてもよく、すぐ好きになれた。アクセルペダルとエンジントルクとのマッチングがよく調整されていて、自分の思うように加速する感覚が気持ちよい。

マイルドハイブリッドは加速時にモーターが加勢してパワーと燃費に貢献(写真:フォルクスワーゲングループジャパン)
マイルドハイブリッドは加速時にモーターが加勢してパワーと燃費に貢献(写真:フォルクスワーゲングループジャパン)

18.7km/L(85kW版は18.8km/L)という燃費を達成するために、フォルクスワーゲンではeTSIのエンジンを、通常のオットーサイクルでなく、燃焼過程が少し異なるミラーサイクルとしている。

排気バルブが閉じるタイミングをやや遅らせるのがミラーサイクルの特徴で、メリットは前述のとおり燃費向上。デメリットはパワー。同じ排気量のオットーサイクルエンジンに対して、少々パワーが落ちる。

メーカーによっては、パワーダウンをカバーするため排気量を上げるなどしているけれど、フォルクスワーゲンはあえて、1.5リッターのまま。可変ジオメトリータービンを採用したターボチャージャーの作動タイミングなどで、調整しているようだ。

燃費を追求しながら、トルク感があり、上の回転までよどみなく回る、フィーリング的に気持ちよいエンジン。フォルクスワーゲンの技術力に感心させられるのが、eTSIのよさだ。

シンプルながらかけ心地のいいシートもフォルクスワーゲンらしさのひとつ(写真:フォルクスワーゲングループジャパン)
シンプルながらかけ心地のいいシートもフォルクスワーゲンらしさのひとつ(写真:フォルクスワーゲングループジャパン)

現行の第8世代では実現しないかもしれないけれど、「ティグアン」や「パサート」に設定されている電子制御ダンパー「DCC Pro」がそなわれば……と私は願ってしまった。DCC Proは、実に良い乗り心地を提供してくれるからだ。

GTIもいいけれど

ゴルフ8.5の価格は、ハッチバックのeTSIが349万9000円からで、ここで紹介したeTSI Styleは443万7000円。TDI 4MOTIONは396万円から、そしてGTIは549万8000円。

ステーションワゴンであるゴルフ・ヴァリアントは、eTSIが363万9000円からで、TDI 4MOTIONが410万円からとなり、GTIの設定はない。

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GTIのスポーティな仕上がりはもちろんいいけれど、冒頭で「自分ならコレ」と決めたのはeTSI。この爽快な走り、ぜひとも一度味わってみてほしい。

【写真】改めてチェックしたいゴルフ8.5のディテール(50枚)
小川 フミオ モータージャーナリスト

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おがわ ふみお / Fumio Ogawa

慶應義塾大学文学部卒。複数の自動車誌やグルメ誌の編集長を歴任。そのあとフリーランスとして、クルマ、グルメ、デザイン、ホテルなどライフスタイル全般を手がける。寄稿媒体は週刊誌や月刊誌などの雑誌と新聞社やライフスタイル誌のウェブサイト中心。

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