クレカ「リボ払い」を使う人が知らない怖すぎる話 「単利」と「複利」の仕組みを今一度おさらいする

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下の図はその様子を示したものです。最初に100万円を預けたとして、黄色の線は複利5%で増えた場合、グレーの線は単利5%で増えた場合を表しています。

単利と複利の差
単利と複利の差(『人生の選択を外さない数理モデル思考のススメ』より)

最初はそれほど大きな違いはありませんが、やがて差が急激に拡大していきます。利息が利息を生む効果は、時がたつほど大きくなっていくためです。

それでは、複利の魅力や怖さとは一体何なのかを探っていきましょう。お金にまつわるこの話は、みなさんの生活にも大いに役立つと思います。

利息という概念は大昔からあった

現代では、「利息」は借りたお金の見返りに支払う金銭を指しますが、「利息」という概念自体は数千年も前の物々交換の時代からありました。紀元前3000年頃の古代シュメール文明の文書には、穀物や金属の貸付(ローン)が体系的に行われていたことが記されています。

シュメールでは、利子という概念も既に確立されていました。
『A History of Interest Rates(Sidney Homer and Richard Sylla)』という本によると、例えば銀の貸出の利率は年率20%だったそうです。つまり、1kgの銀を1年間借りるとすれば、1年後に1.2kgを返却しなければなりません(当時はkgという単位はありませんでしたが、イメージしやすいように現代の重さの単位で示しました)。

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