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日本郵政「すっぴん動画炎上」即削除が妥当なワケ 「見られる広告」と「不適切な広告」は何が違う?

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  • 西山 守 マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授
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こちらの動画に関しても、SNSでは批判的な意見が優勢で、擁護的な声は少ない。広く伝えることに注力するあまり、真摯にメッセージを伝えるという点が疎かになってしまい、一定数の「不快に思う人たち」の声が十分にくみ取れていなかったように思う。

筆者は9年前まで広告業界に身を置いていたが、政府、官公庁、自治体、公益性の高い企業は、専門の部署やチームを作って対応していた。広告・広報活動において、独自の規制やルール、お作法があるため、他の一般企業と同様のやり方をするのが困難であるからだ。

また、問題が起きると、「税金を使って何をやっているんだ」と批判を受ける。リスクマネジメントも重要な仕事だ。

つい質問してしまい、すっぴんを見せてしまう(画像:日本郵政公式Xより ※現在は削除)
コミカルなオチがついていた(画像:日本郵政公式Xより ※現在は削除)

とはいえ、面白くないと見てもらえない

そうした状況にありながら、起きてしまったのが今回の炎上だ。

以前は、政府、官公庁、公益系の企業の広告は、概して面白味のないものが多かったが、広告は面白くないとなかなか見てもらえない。

テレビCMであれば、番組を見ていれば必然的に目に入ってくるが、動画広告は自分から再生してもらう必要があったり、スキップされたりしない工夫をしたりする必要がある。

今回の炎上は、両者ともに「面白くしよう」「わかりやすくしよう」と工夫を凝らしたことが裏目に出てしまったように思える。 特に、デジタルの世界では注目を集めること、話題になることが重要だが、その反面、炎上も起こりやすくなる。

今回の日本郵政や政府のようなリスク回避志向の高い企業や組織が炎上を回避できるかというと、必ずしもそうとは限らない。リスク耐性が十分にできておらず、判断が適正にできないことも多いためだ。

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