医師が推奨「子どもの身長」伸ばす意外な食材4つ 子どもには、おやつも「栄養補給」のチャンス

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

しかし、私のクリニックで160名の子どもの血液検査をしたところ、約80%が鉄不足という結果が出ました。

身長を伸ばそうという意識が高い家庭の子どもたちですらこれだけ不足しているのですから、ほとんどの子どもが鉄不足と推測できます。

カタールで行われた興味深い研究結果があるので、見てみましょう。

対象は1歳半の鉄欠乏性貧血の子ども40名と、鉄欠乏性貧血ではない子ども40名。2つのグループを比較すると、鉄欠乏性貧血の子どものほうが身長が低く、年間成長率を比較すると貧血のない子どもたちは平均9.7cm、鉄欠乏性貧血の子どもたちは平均7.5cm。鉄欠乏性貧血の子どもたちは、年間成長率が約2cmも低かったのです。

続いて、鉄欠乏性貧血の子どもたちに6カ月間しっかりと鉄を補給させ、貧血を改善した結果、年間成長率が平均13.2cmにまで改善されました。対象年齢が小さいとはいえ、鉄が身長の伸びに関与しているのは明らかです。

効率よく鉄を補給できる優れものが「レバー」

鉄には動物性食品に多く含まれるヘム鉄と、植物性商品に多く含まれる非ヘム鉄がありますが、どちらも吸収率がとても低く、動物性食品に含まれるヘム鉄が約20%、植物性食品に含まれる非ヘム鉄は約2〜5%しか吸収されません。

効率よく鉄不足を解消するためには、植物性食品より吸収率が高い動物性食品に含まれるヘム鉄をメインに取り入れましょう。

なかでもおすすめは含有量が多いレバーです。レバーの中で最も鉄の含有量が多いのは豚レバーですが、鶏レバーでも牛レバーでも構いません。

鉄が多く含まれるおもな食材、吸収率を上げる方法を紹介しておきますので、ご参考にしてください。

(出所:『身長先生式 子どもの身長が伸びる食事のルール30: 体・心・脳が育つ!「成長食」』より/イラスト:かざまりさ)
次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事