まるでドーミーイン?「中国のホテル」の凄い進化 おもてなしも凄い、現地のホテル事情を分析
書籍を眺めているとスタッフが近づいてきて、「日本好きのスタッフがいるから、日本の本がたくさんある」と説明してくれた。
日本要素を取り入れると「媚日」とSNSで炎上しがちな中国で、親日ぶりを一切隠さないことにも驚いたが、より印象的なのはスタッフの気配りだった。
これはどのATOURにも共通していて、外出するときに「外は寒いから」と温めたペットボトルの水を渡されたり、「雨が降るかもしれない」と傘を手渡されたり。ランドリーはセルフサービスなのだが、スタッフが頻繁に巡回していて、洗濯機に衣類を投入しておくと乾燥、畳みまで全部やってくれることも度々あった。

あの笑顔がないどころか、お釣りを投げて渡すこともあった中国が…? 時に過剰にも思えるおもてなしに、戸惑うことすらあった。
宅配ロッカーや配送ロボットも
上海と大連では、「低価格ブランド」のATOUR LIGHTに宿泊した。たしかに客室はATOURに比べて簡素だったが、客室のトイレが温水洗浄便座だったり、洗面所に女優ライトが設置されていたり。デリバリーが普及している中国らしく、宅配ロッカーや配送ロボットもある。

これまた日本の人気ビジネスホテルと同様、ご当地メニュー、彩りが美しいサラダ、充実したスイーツなど朝食に力を入れている。早くチェックアウトする人や朝が遅い人向けに朝食をボックスに入れて届けてくれるサービスもあった。
中国駐在歴4年の日本人男性は、「出張で認められている経費の範囲で、最も満足度が高い。出張先にATOURがあれば迷わず選ぶ」と語った。

ATOUR以外にも、中国では若い世代をターゲットにし、デザインや快適性に優れたホテルが増えている。
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