まるでドーミーイン?「中国のホテル」の凄い進化 おもてなしも凄い、現地のホテル事情を分析
無料のランドリーコーナーがあり、洗濯機を操作していたらどこからともなく女性スタッフが現れて、笑顔で「乾燥までやって部屋に届けます」と告げられた。

夜になると無料のおかゆと軽食が提供される。ドーミーインの名物「夜鳴きそば」を思い出さずにはいられない。


この三井ガーデンホテルとドーミーインを足したようなホテル(実際、「中国版ドーミー」と呼ぶ、中国在住日本人もいる)は現地資本の亜朵集団が「亜朵(ATOUR)」ブランド名で展開するホテルチェーンだ。
それから1年半、筆者は度々中国入りし、複数の都市でATOURブランドのホテルを泊まり歩いた。訪問先の中国企業が手配してくれたホテルもことごとくATOURだったので、出張族の定番になっているようだ。
スーパーホテル、ドーミーインなど日本のビジネスホテルチェーンが複数のサブブランドを展開しているのと同様に、ATOURも1泊の客室料が1万円前後でビジネス客を意識した「ATOUR」、低価格帯で若者向けの「ATOUR LIGHT(軽居酒店)」など複数ラインを展開する。
日本の書籍そろえたロビー
スタンダードラインのATOURは雲南省の多民族文化や茶文化、自然、癒しをコンセプトにし、「書籍」も重要なコンテンツだ。

日本企業も多く立地する大連市・ハイテクパークに位置するATOURは、開放的なロビーに部屋への貸し出し可能な図書コーナーがあり、村上龍の小説から清少納言の枕草子まで日本の書籍も数多く並んでいた(ドラえもんとのび太のイラストも飾ってあった)。

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