
私事だが、かつての筆者は小さな子どもとのコミュニケーションが苦手だと思い込んでいた。最近のゲームやアニメなどに詳しくなく、何を話せばいいのかわからなかったからだ。
あるときに友人から「うちの子はあなたと相性がいいと思うよ」と言われた。長男気質で面倒見がいい幼稚園児らしい。彼らの家での食事会に呼ばれたとき、大人の会話に疲れてぼんやりしていた筆者に、彼はオモチャの遊び方を辛抱強く教えてくれた。それほど言葉を交わしたわけではないが、一緒にいて居心地が良かったことを覚えている。
13歳下の男性と結婚をした加奈さん(47歳)の場合
横浜在住の高井加奈さん(仮名、47歳)は「末っ子気質」だったので年上男性との結婚を夢見ていたという。2023年末に婚姻届を提出した相手はなんと13歳下の慎吾さん(仮名)。いったいどのような心境の変化だったのだろうか。色白で和風な顔立ちの加奈さんがおすすめだという小料理屋のお魚おまかせコースを一緒に食べながら、2人のお話を聞くことにした。
一見するとおとなしい印象の加奈さんは都内のIT企業でヘルプデスク業務をしている。20代の頃は派遣先や合コンなどで知り合った男性と恋愛していたが、短期間で振られてしまうことばかりだった。
「私が『かまってちゃん』だったからです。わがままを言ってケンカをして、連絡が来なくなったり……」
30歳になった頃から焦りを感じて婚活パーティーにも参加するようになった。パートナーに求める条件は変わらなかったが、婚活への真剣度が高い場ほど該当する男性が少ないと感じ始めた。
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