彼女が年収1000万円彼との婚約を破棄した"ワケ" お見合いから成婚まで3カ月、短さが物語る問題

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愕然としたし腹立たしかったが、それを払ったほうが縁もキッパリと切れるだろうと思い、言われた金額をネットバンキングから、すぐに振り込んだ。みさとは言う。

「『近いうちに婚約指輪を一緒に買いに行こう』と言われていたんですけど、買ってもらわなくてよかった。買ってもらっていたら、指輪代も請求されていましたよね」

義実家とはうまくいかない

ようこ(35歳、仮名)が結婚を決めたよしお(41歳、仮名)は、都内のメーカーに勤めていた。

よしおが住んでいたのは、会社まで地下鉄を使って30分で行ける下町。ようこも、東京の下町生まれ下町育ち。真剣交際に入って、よしおが住んでいた下町を訪れたときに、自分の街とは違う雰囲気ではあるものの、その風景がとても気に入っていた。

「商店街が私の住んでいるところよりも充実していて、いい。結婚したらここに住みたいな」という話を、よしおとしていた。

しかし、結婚の話を詰めていくうちに、だんだんと事情が変わってきた。

よしおの実家は東京の隣県にある。よしおは一人息子で、「結婚しようと思っている女性がいる」ことを親に告げると、親が「実家を二世帯にする。その費用はこちらで出す」と言い出した。

それをよしおから聞いて、ようこは言った。

「私は都内に住みたい。よしおさんのご実家って、車を足代わりにするような地域で、私は免許を持っていない。会社への通勤が1時間半近くかかるようになるから……」

何より二世帯とはいえ、義両親と同じ家に住んだら、いろいろなことに口を出されそうで気が重かった。よしおはようこの申し出を聞き入れてくれて、「最初は2人で家を借りよう。実家に戻るのは年を取ってから考えればいいよね」と言ってくれた。

そこから数日後。結婚のあいさつをするためによしおの両親を訪ねたのだが、そのときに、よしおの母親からその話を蒸し返された。

「ここを二世帯にすることに反対していらっしゃるみたいだけれど、私たちは2人の生活に口を出したりしませんよ」

ようこは何と答えていいかわからず、「あ、はい」と曖昧に返事をした。

しかし、その返答が気に障ったのか、そこから母親の態度が急によそよそしくなった。気まずい空気が漂うなか、よしおだけが他人事のように出された食事を黙々と口に運んでいた。

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