バツイチ・アラフォー狙い20代男性「急増」の深層 人生経験の浅い男性が"若さ"よりも求めるもの

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コロナ禍に学生時代を過ごしリアルのコミュニケーションが不足したことや、昨今の恋愛離れの風潮から同世代の女性との交際経験がほとんどないという男性が増えています。そういう男性は、自分がリードするよりも年上女性のほうがリードしてくれることに安心感を覚え、「従えばいいだけなのでラク」と感じるようです。

以前は避けられていた子持ち女性に再婚のチャンス

年上女性にとってみれば、相手は弟みたいなもの。多少コミュニケーションが不得手であっても、大目に見てあげることが多い。経験値もあるので、「自分が教育すれば何とかなるだろう」と捉えるところもあります。

ただし、年上女性でも初婚の場合は難しい。初婚の場合、結婚に対して夢や幻想を抱いていて、現実離れしたような完璧な男性を求めがち。また、「これまで結婚しないで一生懸命努力してきた自分を認めてもらいたい」という思いも強く、既婚の友人たちよりも素敵な結婚相手を見つけて「見返してやろう」といった気持ちもあるようです。

そのため、食事の店を1つ決めるだけでも「男性が決めるべき」と考え、少しでも気に入らないことがあれば、すぐに交際終了になることもあります。

年下男性に寛容なのは、結婚歴がある年上女性、中でも、昔は「子持ちなんて」と避けられがちだった子どもがいる女性は、実際に会ってみると「気配りができてやさしい」と、婚活の成功率が上がってきています。

コミュニケーション力に不安がある男性には、当相談所のデートのシミュレーションレッスンを3回受けていただき、それでも難しい場合、再婚や再々婚のコミュニケーション力や包容力がある女性をおすすめしています。3人に1人は離婚している時代ですから、両者がうまくマッチングできればこんなにいいことはありません。

裏を返すと、なんでも許してくれて、ときには叱って導いてくれる母親のような女性を求める男性、はっきり言ってしまえば「幼稚な男性」が増えてきているのも事実。結婚相談所に対しても、過度のお膳立てを求めます。

「お見合い相手を用意して、プロポーズの場所も手段も、そこで渡す花束は何を買うのかまで教えてほしい」と。至れり尽くせりのお膳立てを期待する男性が増えていると感じます。

植草 美幸 恋愛・婚活アドバイザー、結婚相談所マリーミー代表

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うえくさ みゆき / Miyuki Uekusa

1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピーを設立。そこで培ったマッチング能力・人材発掘力を生かし、2009年に結婚相談所マリーミーを設立。結婚相談業のほか、セミナーの開催、テレビやラジオへの出演など、アラサー・アラフォー男女を「幸せな結婚」に導くために幅広く活動中。『ワガママな女におなりなさい 「婚活の壁」に効く秘密のアドバイス』(講談社)、『「良縁をつかむ人」だけが大切にしていること』(諏内えみさんとの共著、青春出版社)、『結婚の技術 (中央公論新社)、『モテ理論』(PHP文庫)など。

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