セブン「創業家MBO」が破談、金策難航とすれ違い 過去最大のビッグディールが頓挫した真相

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岡藤会長「スキームに多少無理があった」

創業家陣営はプライベートエクイティ(PE、未公開株)ファンドにも資金調達を要請している。アメリカのアポロ・グローバル・マネジメントから優先株で1.5兆円の調達を進める方向で調整していた。

MBOが実現していれば、このPEファンドからの資金調達が、非公開化後のセブン&アイの経営の大きな重荷となっていた可能性がある。

創業家がMBOを正式に撤回した直後、伊藤忠の岡藤正広会長は報道陣の取材に「コストの高い資金を借りないといけない状況に陥った。スキームに多少無理があった」と語っている。このときの岡藤会長の発言の裏には、そうした事情があった。

また資金面のみならず、伊藤忠と伊藤家で、経営体制についての意見の隔たりも破談の一因となったようだ。セブン&アイをめぐるビッグディールはかくして頓挫した。巨艦の行方はいまだ見通せない。

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冨永 望 東洋経済 記者

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とみなが のぞむ / Nozomu Tominaga

小売業界を担当。大学時代はゼミに入らず、地元密着型の居酒屋と食堂のアルバイトに精を出す。好きな物はパクチーと芋焼酎。

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