ボルボやアバルトに学ぶ「輸入車」とは何か? EV化が進むメーカーの「うまい車づくり」

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EVでの「楽しさ」を追求して作られたアバルト「500eツーリスモ カブリオレ」(筆者撮影)
EVでの「楽しさ」を追求して作られたアバルト「500eツーリスモ カブリオレ」(筆者撮影)

日本では今、外国メーカー車(輸入車)のEVが増えている。こうした市場の変化を、さまざまな車種に乗りながら考えた――。

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日本自動車輸入組合(JAIA) によれば、2024年の外国メーカー車の登録台数は、前年比8.5%減の22万7202台。国内自動車の全需も対前年比6%減であり、その影響を受けたと思われる。

その22万7202台の中で、EVは2万4198台。外国メーカー車全体の10.7%を占めたことになる。

その勢いは年々、増しており、2020年の10ブランド・20モデルから、2024年末時点では商用車を含めて19ブランド・163モデルへと、大きく伸びた。販売台数では約7.5倍。

そうした外国メーカー製EVの急増を目に当たりにしたのが、JAIAが開催する「第44回輸入車試乗会」だ。毎年、恒例となっているメディア向けイベントで、今年も2025年2月上旬に神奈川県大磯町で開催された。

欧米韓中の各ブランドが試乗車として用意したクルマは、全部で69台。そのうち4割にあたる27台がEVだった。

3000万円クラスとなるマイバッハの最上級EV「メルセデス・マイバッハ EQS680 SUV」(筆者撮影)
3000万円クラスとなるマイバッハの最上級EV「メルセデス・マイバッハ EQS680 SUV」(筆者撮影)
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EX30、モデルY、アバルト500e、そしてコルベット

今回、筆者が試乗したのは4台で、ボルボ「EX30」、テスラ「モデルY」、そしてアバルト「500eツーリズモ カブリオレ」のEV3モデルと、ガソリン車のシボレー「コルベット コンバーチブル」。それぞれ70分間、試乗会場周辺の一般道や有料道路を走った。

なお、このイベントは、参加するメディアが事前に試乗希望車を運営事務局に申告し、希望多数のモデルについて抽選で試乗者が決まる仕組みとなっている。

早速、各モデルを具体的に紹介しよう。最初は、ボルボ EX30。このクルマは、EVとしてほかに類のない「軽快さ」が特徴だ。

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