ボルボやアバルトに学ぶ「輸入車」とは何か? EV化が進むメーカーの「うまい車づくり」

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「EX30」はデザインや実用性だけでなく、リサイクル素材を使うなど環境性能も強調する(筆者撮影)
「EX30」はデザインや実用性だけでなく、リサイクル素材を使うなど環境性能も強調する(筆者撮影)

ボディサイズは、全長4235mm×全幅1835mm×全高1550mm、ホイールベースが2650mm。「ボルボ史上最もコンパクトなEV」と称するが、電気容量69kWhの電池を搭載するため車両重量は1790kgにおよぶ。

それでも、乗り味・走り味は「クルマ全体が軽い」と感じるような仕上がりだ。

最大出力200kW/最大トルク343Nmのモーターを搭載する後輪駆動で、出足はいいが強烈というほどではなく「軽快な伸び感」がある。さらに、コーナリングが「軽やか」なのも印象的だ。

ボルボのEV化戦略について、筆者は2010年代からスウェーデンのイェーテボリ本社で開催された各種カンファレンスに参加するなど定常的に見てきたが、このEX30にはボルボの企業哲学が詰まっているように感じる。

日系メーカー各社にとっても、EVの商品性において「学ぶこと」が多い次世代EVだと思う。

グローバルEV市場でのベンチマーク:モデルY

次はテスラ「モデルY ロングレンジAWD」。試乗したのは既販モデルで、その隣には2025年4月に導入予定という新しいモデルYの初回限定版「Launch Series」が並んでいた(今回は展示のみで試乗なし)。

左がモデルYの既販モデル、右が改良モデル(筆者撮影)
左がモデルYの既販モデル、右が改良モデル(筆者撮影)

新しいモデルYのボディ寸法は全長4800mm×全幅1920mm×全高1625mmで、ホイールベースは2890mm。前後のデザインやインテリアの一部が変更されている。

新型モデルYのロングレンジAWDは、車重1990kg。モーターの最高出力は、フロント158kW/リア220kW。最大トルクはそれぞれ240Nm/350Nmだ。満充電での航続距離は、635kmと発表されている。

エクステリアには、「ロボタクシー」や「サイバートラック」で採用しているテスラの新しいデザインアイコンが盛り込まれた。リアデザインは、ボディパネルとテールサイトに拡散反射技術を用いたことが新しい。

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