藤原喜明、がんの俺を救ったカール・ゴッチの教え あと3カ月、発見が遅れていたら死んでいた

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ステージ3の胃がんを告知されたときは、正直「もう死ぬんだな」と思ったという
2007年、当時58歳だった藤原喜明さんは、痛めていた右ヒジの手術のついでに受けた検査で、偶然、胃がんを発見したといいます。がんはすでにステージ3まで進行し、医者からは「発見があと3カ月遅かったら死んでいた」という藤原さんですが、病院嫌いだったにもかかわらず胃の検査を受けたのには、ある先輩レスラーの教えがあったからだそうです。
※本稿は、藤原喜明氏の著書『猪木のためなら死ねる! 2「闘魂イズム」受け継ぎし者への鎮魂歌』から、一部を抜粋・編集してお届けします。

すでに「ステージ3」だった4センチのがん

俺は2007年に胃がんをやった。58歳の時だったな。

がんが発見されたのは本当に偶然だった。俺はもともと病院というところが大嫌いなんだ。大人になってからは病気らしい病気もしたことがなかったし、多少のケガはプロレスラーにはつきものなんで、いちいち病院なんかには行かなかった。

ただ、20年以上ずっと痛めていた右ヒジがいよいよ使いものにならなくなってきたから、知り合いに紹介してもらって国立栃木病院(現・国立病院機構 栃木医療センター)の副院長にヒジの手術をやってもらったんだよ。

手術は無事成功したんだけど、せっかく遠くの病院まで来るんだから、1度もやったことがなかった大腸の内視鏡検査をしてもらおうと思って先生に言ったんだよ。「どうせまた来るんだったら、ついでにやってもらえますかね」って。

そしたら「症状は?」と聞かれて、「いや、べつに症状はないですけどね」って言ったら、「いや、症状がないと困るんだよな」と先生が言ったんだよ。つまり保険が効かなくなるんだろうな。

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