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「自分なりに」をよく言う人に多い「正当化」の罠とは?「マイペース」を多用する人も要注意!

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言葉は、私たちの思考パターンに深く影響を与えます。1人の時間の内的対話(=自分自身との対話、心の中の独り言)においても、「の」から「と」への置き換えを意識することで、自己中心的な考え方から抜け出すことができます。

私たちは日常的に、「私の時間」「私の部署」「私の仕事」「私の性格」「私の考え」「私の人生」……といったように、ものごとを所有格で捉える傾向があります。1人の時間にこそ、この所有意識による自己中心的な視点の強化と苦しみに敏感になって、ものごとの捉え方の視点を、関係を捉えるものへと変えてみてください。

「自分なりに」や「マイペース」は成長を妨げる

少し余談ですが、所有の意識との関連の深い、「自分なりに」や「マイペース」といった言葉についてもお話ししておきましょう。これらの言葉は一見ポジティブに思えますが、実際には自己中心的な行動を正当化する口実になります。

自分なりに
『できるリーダーが「1人のとき」にやっていること マネジメントの結果は「部下と接する前」に決まっている』(日経BP)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「自分なりに頑張る」という姿勢は、自分の慣れ親しんだ方法や範囲(=コンフォートゾーン)でものごとを進めることを意味します。しかし、それは挑戦を避ける結果を招きます。

たとえば、オリンピック選手はすでに高度なトレーニング法を知っていますが、それでもコーチの指導を仰ぎます。「自分なり」の方法では、さらなる高みを目指すことは難しいからです。

他者の視点を取り入れることは、自分の限界を突破し、成長するために必要不可欠です。

マイペース

「マイペース」にも注意が必要です。自分のペースを大切にすることは重要ですが、「マイペース」は他者との協調を軽視し、自己都合で行動する言い訳になります。

リーダーには、周囲を巻き込み、組織を前進させる力が必要です。「マイペース」にこだわる姿勢は、リーダーとしての役割を果たす上で障害となります。

リーダーとして求められるのは、自己中心的な考えを超えて、他者や環境と関わることです。

所有意識ではなく「関係」を重視した新しい視点を育むためには、業務の忙しさから一歩離れて、冷静に自分を見つめ直す機会が必要です。

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