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「怒りと恐怖」会談に見るゼレンスキーの指導者像 優位な立場を利用するトランプ大統領とは対照的だった

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  • 清水 建二 株式会社空気を読むを科学する研究所代表取締役

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(写真:ロイター/アフロ)

2月28日(日本時間3月1日未明)にホワイトハウスで行われたアメリカのトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談では、ロシアへの対応を巡って意見が対立。トランプ大統領がゼレンスキー大統領に対し、アメリカの支援に対する感謝の欠如を指摘し、両者は決裂しました。

大統領執務室で展開された激しい応酬時の心理はどのようなものだったのでしょうか。表情・ボディーランゲージの分析から読み解きます。

トランプ大統領の怒りは、譲歩を引き出す戦略?

トランプ大統領に目立った感情は、怒り。眉を中央に引き寄せる怒り表情を生じさせ、指を相手に指すジャスチャーでゼレンスキー大統領の問題点を指摘します。応酬が続く中、次第に顔も赤くなり、興奮が高まる様子がわかります。

さまざまな研究によると、ビジネス交渉では怒りを示す側のほうが、相手から譲歩を引き出しやすいことがわかっています。「交渉経験豊富なトランプ大統領は、怒り感情の使い方を体得しており、ゼレンスキー大統領に怒りを向け、意見の変更を迫ろうとした」とも考えられます。

しかし、怒りは譲歩を引き出すと同時に友好関係を損ない、将来の交渉機会にマイナスに働くことがわかっています。ゆえに、トランプ大統領は怒りを戦略的に使っていたというより、「単に力関係で優位だったため、怒りを抑える必要がなかった」というほうが真実に近いのかもしれません。

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