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「日揮HD」が2期連続赤字で社長引責辞任の難局 エンジニアリング「業界の雄」が直面するリスクとは

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その反省から、実現可能性が高く、利益確保の確度も高い案件を選別し、設計エンジニアをそこに集中させることにした。海外子会社も各社の役割を見直し、業務を縮小するなどしている。

が、それでも結果は2期連続の赤字。結果責任をとり、石塚忠社長COO(最高執行責任者)は辞任する。4月1日以降は佐藤会長が社長を暫定的に兼任する体制となる。

石塚社長は副社長まで務め2015年に取締役を退いたが、2017年3月期に赤字に陥った際、佐藤会長に呼び戻された。「プロジェクト管理のプロ」としての腕を買われたのだ。

佐藤会長の期待どおり、石塚社長は当時の不採算案件であったクウェートの製油所プロジェクトなどで完遂への道筋をつけた。だが、その手腕をもってしても、2期連続の赤字を回避することはできなかった。

佐藤会長は、「(前回は)リソースの分散による設計ミスや海外子会社の身の丈を超えた規模の受注など内的な要因が大きかったが、今回は顧客の建設用地引き渡しの遅れやサブコンの財政悪化など、外的な要因によるところも大きい」と釈明した。

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