SE新作なき今「iPhone 16e」を選べば問題ないのか ホームボタンに別れを告げ、来るべきAI時代に備える

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また、本体正面の一番いい場所を占める割に、『ホームに戻る』という機能しか持っていない。

長い時間をかけた移行プランが完結

そこで、2017年に登場した新世代のiPhone Xではホームボタンが廃止され、画面下部から指をフリックアップすることで、ホームに戻るという操作系が採用された。少々慣れを要するが、多くの人は慣れることがわかり、8年という歳月をかけて、この操作系が全モデルに普及した。最後の仕上げが、iPhone SE(第3世代)からiPhone 16eへの移行である。

これは、もう止められない流れなのだ。

これにより、ホームボタンのトラブルはなくなり、本体前面の端から端までを広いディスプレイとして使うことができるようになった。

iPhone SE iPhone 16e
終売となるホームボタンの付いたiPhone SE(第3世代)(右)と、新たに発売されたiPhone 16e(左)。ホームボタンを廃した代わりにディスプレイはかなり大きくなる(写真:筆者撮影)

また、指紋を使ったTouch IDの代わりに、3万以上の赤外線のドットを照射し顔の凹凸を判別するFace IDが採用される。顔の凹凸を判別するから写真などでロックを解除することはできないし、型取りした立体像などでもクリアはできないのだそうだ。他人がロックを解除できる可能性は100万分の1程度と、Touch IDよりはるかに高い安全性を誇る。

また、iPhone SE(第3世代)を廃することで、将来的に同機がサポートを外れれば、iOSのソフトウェアはより大きなディスプレイデザインにのみ対応すればいいことになる。昨今のアプリは情報量が大きくなっており、iPhone SE(第3世代)の小さなディスプレイをサポートすることが、少なからぬ負担になっていたことは想像にかたくない。

新しいiPhone 16eは、本体前面の端から端までを覆う美しいOLEDディスプレイを採用しており、現代に必要とされる大量の情報を表示することができる。

iPhone 16e
Dynamic Islandを採用するiPhone 16に対して、iPhone 16eはiPhone 14などと同様のノッチ方式でTrue Depthセンサーを搭載する(写真:筆者撮影)
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