電通マンが見た「タワマン管理組合」驚きの"実態" それはポストにあった1通の封筒から始まった

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管理会社もビジネスなので仕方ありませんが、味方のような心持ちでいたのにドライな線引きをされると、なかなか心細く、切ないものです。

「タワマン理事長」の茨の道

とにもかくにも、私は管理組合役員としての活動を開始しました。これがのちに「臨時総会の開催を決定し、修繕積立金を当初の3倍にする」という茨の道へとつながっていくことになるのです。

『タワマン理事長 - ある電通マンの記録』
『タワマン理事長 - ある電通マンの記録』(ワニブックス)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

最初の1年はあっという間に過ぎ、当初の取り決めどおり、私はついにタワーマンション管理組合理事長、通称「タワマン理事長」の役割を引き継ぐことになりました。

ネット社会が進展している現代においても、タワーマンションに関する情報はあまり出回っていません。

誰かがタワーマンションのトラブル解決法を共有してくれたら、同じようなトラブルで困っている人たちの助けになるかもしれない。その思いから、理事長になったのを機にブログを始めることにしました。「タワマン理事長日記」と題したブログが、本稿の基盤となっています。

タワーマンションに住む人々が抱える問題や疑問について、ブログを通じて情報を共有してきました。

同じような境遇の人々と共感し合いながら、タワマン生活をさらに充実させることが、今では私のささやかな目標となったのです。

竹中 信勝 プロデューサー・作家

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たけなか のぶかつ / Nobukatsu Takenaka

1961年10月生まれ。広告会社・電通に新卒入社。TVメディア、地方自治体、電力、住宅、自動車、流通、通信、金融等多数の業種を担当、新規顧客開拓で140社以上の実績。2020年12月末、35年勤務した電通を早期退職。人生100年時代における個人の多様な価値発揮を支援する仕組み=『ライフシフトプラットフォーム(LSP)』のスターティングメンバーとして活躍中。2022年3月、社会構想大学院大学実務家教員養成課程修了。

タワーマンションを購入し、長い間管理組合の活動はスルーしてきたが、ある日管理組合の役員に抽選で決まり、しかも理事長を拝命する。全くの素人が悪戦苦闘しながら問題を解決していく。自分がいろんな人に聞きまわって集めたたくさんの情報や経験をブログ「タワマン理事長」として情報発信もする。幻冬舎WEBマガジン「THE GOLDONLINE」において「タワマン理事長」を連載。

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