「肌の綺麗な人」が絶対している"コスメの買い方" 注目するのは各ブランドが謳う効果だけではない
「抗炎症、抗菌など多様な効果があるとされてきましたが、近年では紫外線によって増える老化細胞への抑制効果があるといわれ始め、研究が進んでいます。アゼライン酸は非常に水に溶けにくい成分ですが、そこを溶けやすくする成分開発が進んでいるので、今後は化粧水などが多く商品化されるのではないかと思います。また、今より高濃度なものが出てくるのではないかと予想します」
成分売りのスキンケアコスメの中には、すでにアゼライン酸配合でヒットしているものもある。フェイスマスクで人気の「ダーマレーザーシリーズ」(クオリティファースト)の「ダーマレーザー スーパーAZ100マスク」は、ユーザー視点で商品を忖度なく評価する美容雑誌『LDK the Beauty』2024年8月号でもA+の高評価を得ている。
「若返りの成分」が一般転用されている
2つ目のPDRN(ポリデオキシリボヌクレオチド)は、鮭から抽出される成分。ハリや弾力のアップ、シワ・たるみ対策やくすみの改善、抗炎症作用や肌の再生機能の高さが注目されている。
「韓国でリジュラン注射(サーモン注射)に使われている成分であり、こういった美容医療で使われてきた技術が一般認知されて転用されることで、スキンケアにまで広まってきました。
PDRNは、抗老化、つまり“若返りの成分”として話題になったNMN(ニコチンアミド・モノ・ヌクレオチド)などと同じ核酸系成分に分類されるのですが、こちらも技術革新が進んできています。今後はペプチドに続く、生体由来成分として使われてくるのではないでしょうか」
PDRNを配合している化粧品で、SNSなどで話題になっているのが、韓国コスメAnuaの「PDRNヒアルロン酸100セラム」だ。Xの投稿でも「肌のツヤが増す」「浸透力がすごい」などの投稿が相次いでおり、2月20日にはAnua公式でも日本限定のPDRNセットの販売開始が告知されている。

無料会員登録はこちら
ログインはこちら