「肌の綺麗な人」が絶対している"コスメの買い方" 注目するのは各ブランドが謳う効果だけではない
3つ目のグルタチオンも、美容好きの間では「美白・透明感」の効果があると根強い人気の成分だ。美白治療で施術される「白玉点滴」の成分として注目された。
「グルタチオンはグルタミン酸、システイン、グリシンの3つのアミノ酸がつながって構成された、機能性ペプチドの一種です。抗酸化作用やデトックス、メラニン抑制作用が高いことで知られています。最近では経口摂取もいいのではとされており、細胞の中により取り込みやすい新型の研究も進んでいます」
日常使いとしては不動の人気を誇るフェイスマスク「ルルルンシリーズ」の「ハイドラ EX マスク」(Dr.ルルルン)も“グルタチオンコスメ”だ。このマスクは、Amazonのフェイスパックカテゴリでも、ベストセラー1位となっている(2025年2月時点)。
ルルルンは、2000円前後で30枚ほど入った大容量サイズが買えるなど、毎日使えるコスパのよさで累計出荷枚数が20億を超える人気シリーズだが、こうした成分への感度の高さと商品化のスピード感も圧倒的支持を得る理由の1つなのかもしれない。
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「成分ニーズ」は日本企業にとってもチャンス
成分への関心の高まりにより、メーカー側も製品の開発段階から成分の機能性を重視し、配合濃度まで明記する商品が増えてきている。
機能性勝負になれば、生産国やブランド、価格帯にかかわらず、同等に評価される。そうなると、「デパートコスメ(デパコス)」や「ドラッグストアコスメ(ドラコス)」「韓国コスメ」といったカテゴリ分けが、消費者にとっては意味をなさなくなってくるだろう。
それこそ最近では、成分にこだわって作られている無印良品のコスメがデパコス並みに評価されている。
「高機能・高品質」は日本のものづくりが昔から得意とするところであり、機能性を追求するうえで有利な土壌を持っているはずだ。今でこそ、低価格帯の韓国コスメ人気に押され気味ではあるが、「メイド・イン・ジャパン」の信頼性が化粧品業界で再評価されるチャンスであるともいえそうだ。
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