お茶やコーヒーを一口、ゆっくり味わうのもいいでしょう。友人や同僚と会話をしているときも、反射的に言葉を返すのではなく、相手の言葉を受け止めて、自分の中で咀嚼する時間をとりましょう。
「結果が出ない=自分のせい」ではない
あせらず、あわてず、ゆっくりと。周囲と同じ速度でなくてもいい、自分ができることをやり続ければ、それでいいのです。
努力は報われる、頑張れば結果が出るという考えが私たちの心に根付いて、ずいぶんたちます。それゆえに「成果が出ないのは自分の頑張りが足りないからだ」と自分を責めてしまうこともあります。
しかし、人生をある程度生きていれば、世の中には自分一人の力ではどうにもならないことなど、いくらでもあることがわかってくるでしょう。
適度な運動と栄養バランスのとれた食事をしていても病気にかかるときはかかります。
全身全霊を仕事に捧げたくても、その機会を何者かに奪われてしまうこともあります。私たちは新型コロナ禍でそれを思い知ったはずです。
どうにもならないことをどうにかしようと頑張っても空回りするばかり。ただ「のんびりやる」しかないことも、時にはあるのです。
一休さんは87歳で亡くなる直前、弟子に「困ったことになったら開けなさい」と手紙を渡しました。その手紙に書かれていた文言が「心配するな、大丈夫、なんとかなる」。
一休は正しく「且緩緩」の人でもありました。
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