中国のZ世代やミレニアル世代にとって、商品選びや旅行先の検索は「まず『RED(小紅書)』が当たり前」になりつつあります。
「WeChat」や「Baidu」検索(中国版Google)ではなく、「RED(小紅書)」の口コミ投稿を優先してチェックするのです。
これは、「RED(小紅書)」が写真や動画、テキスト情報を組み合わせた「実体験ベースの口コミ」を豊富に持つからです。
たとえば美容・コスメ分野では、「RED(小紅書)」での口コミや評価が購買の決定打になります。
ユーザーは「使ってみてどうだったか」をじっくり読み込み、共感できればすぐにECサイトで購入するか、「RED(小紅書)」内のショップ機能でそのまま買ってしまう。
こうした「情報検索から購入までの流れ」が「RED(小紅書)」内で完結していることが大きな強みです。
「RED(小紅書)」を外すと、競合に遅れをとる
中国国内企業が「RED(小紅書)」を駆使している理由は、「ユーザーがそこにいるから」という極めてシンプルなものです。
中国のコスメブランドの「完美日記(Perfect Diary)」は、「RED(小紅書)」でのクチコミ拡散戦略を徹底することで、創業から数年でロレアルや資生堂と肩を並べるトップブランドへ成長しました。
飲料の「元気森林」やおもちゃの「泡泡瑪特」も、「RED(小紅書)」でのバズを起点に大ブレイクしています。
このように、多くの中国ブランドが「『RED(小紅書)』で種をまき、消費者の需要を喚起してから、ECで爆発的に売る」という手法を確立してきました。
もしここで海外企業が「RED(小紅書)」を活用しないとなれば、すでに「RED(小紅書)マーケティング」に慣れた中国ブランドに対して大きく不利になります。
ユーザーに製品情報を見つけてもらえなければ、そもそも比較検討の土俵に上がることすら難しくなるのです。
次の記事では実際の活用事例を紹介しながら、日本企業がどう対応していくべきかなどについて解説していきます。
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