私自身も北京で広告会社を経営している身として、中国で「RED(小紅書)」を活用した広告案件を多く経験してきましたが、今後の日本においても、この「RED(小紅書)」の活用が、特に訪日中国人観光客向けのマーケティングツールとして間違いなく活用されることを確信しています。
またMBAの課外授業の一環で「RED(小紅書)」の上海本社に訪問するプログラムが組まれていたり、超有名IT企業から「RED(小紅書)」に転職を決意したクラスメイトもおり、北京大学MBA内においても、とても注目されている企業です。
本稿では、なぜ中国国内で「RED(小紅書)」がここまで必須のマーケティングツールになったのか、そして日本企業にとってどのようなインパクトがあるのかを紹介します。
さらに、すでに日本企業が「RED(小紅書)」を活用して成果を上げている事例も交えながら、その可能性と戦略のポイントを解説します。
日本企業にとって「RED(小紅書)」活用が必須な理由
中国市場ではFacebookやInstagramなど海外のSNSが規制されていることから、中国発の独自SNSが圧倒的影響力をもつ構造があります
「WeChat(微信)」や「Weibo(微博)」「抖音(Douyin)」といった大手SNSが知られていますが、近年とりわけ台頭しているのが、この「RED(小紅書)」です。
中国では、生活関連のあらゆる情報を「RED(小紅書)」で検索し、口コミを頼りに購買や旅行プランを決定する人が急増しています。
「RED(小紅書)」は、中国の若年層・女性ユーザーを中心に圧倒的な影響力を持つソーシャルコマースプラットフォームです。
ユーザー数は2024年11月に3.3億人に達し、2025年1月には、アメリカでの日間アクティブユーザー数(DAU)が1日で約300万人増加しました。
このプラットフォームでは、ユーザーが商品やサービスのレビュー、体験談を投稿する「種草(シードプランティング)」文化が根付いており、「RED(小紅書)」で話題になった商品が中国市場でヒットするという公式が、いま中国市場で成り立っているのです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら