JR渋谷駅「ハチ公改札」移転でどう変わったのか 定番の「待ち合わせスポット」最寄りの改札

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2013年3月の東急東横線地下化以降、渋谷駅は大規模なホームの移動や乗り換え動線の変化が続いてきた。2020年1月には、戦前の開業以来デパートの3階にあった地下鉄銀座線のホームが明治通りをまたぐ現在地に移転。JR線などとの乗り換え経路も含め、駅の構造が様変わりした。

銀座線渋谷駅 新ホーム 初日
移転開業初日の地下鉄銀座線渋谷駅ホーム=2020年1月(撮影:尾形文繁)

JR線は2018年5月以降、計5回の列車運休を伴う線路の切り替えを実施。2020年5月の2回目の切り替えでは、約350m離れていた埼京線・湘南新宿ラインのホームが山手線と並ぶ位置に移った。

今後の工事はどうなる?

かつては内回りと外回りが別々だった山手線のホームも、線路の横移動やホームの拡幅を経て、2023年1月に実施した4回目の線路切り替えの際に一体化。最後の切り替えとなった同年11月の工事では、山手線の線路とホームを最大で約20cmかさ上げし、東西自由通路整備に向けた準備を整えた。そして今回、ハチ公改札が移転し、渋谷駅の工事は新たな局面に入ったといえる。

渋谷駅 線路切り換え工事
2021年10月、山手線ホームを拡幅した際の線路切り換え工事(記者撮影)
渋谷駅 山手線線路切り換え工事
山手線のホームが1つになった2023年1月の線路切り換え工事(記者撮影)
【写真の続き】電車の運休を伴う線路切り換え、どんな工事だった?

予定通りに工事が進めば、完成まではあと3年程度。完成形になれば利便性は向上しそうだが、渋谷駅の工事は複雑かつ将来の完成像がわかりにくいこともあり、利用者からは不満の声も少なくない。今後どのように工事が進み、通路や動線がどう変わるかといった工程をわかりやすく示すなど、さらなる情報提供の充実も重要だろう。

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小佐野 景寿 東洋経済 記者

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おさの かげとし / Kagetoshi Osano

1978年生まれ。地方紙記者を経て2013年に独立。「小佐野カゲトシ」のペンネームで国内の鉄道計画や海外の鉄道事情をテーマに取材・執筆。2015年11月から東洋経済新報社記者。

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