JR渋谷駅「ハチ公改札」移転でどう変わったのか 定番の「待ち合わせスポット」最寄りの改札

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移転により、従来は計17台あった自動改札機は14台に減少した。台数については、「流動の算定を行い、現在は14台としている」(JR東日本首都圏本部)という。

駅改良工事の完成は2027年度の予定。工事関連資料によると、完成後の東西自由通路は幅20m以上の広さとなり、改札は通路に面した形で配置される計画だ。全体が完成すればスムーズな出入りが可能になり、乗り換えも楽になりそうだが、工事中は当面混雑が続きそうだ。

現時点で、混雑対策としてJRが行っているのは警備スタッフや係員などの配置による誘導や案内だ。ロープを張っての動線確保なども含め当面続ける予定といい、「状況に応じて臨機応変に対応していきたい」(JR東日本首都圏本部)という。今後は、ほかの改札へ利用者がどの程度分散するかが混雑緩和のカギとなるだろう。同社は「工事に伴いご不便をおかけしている。混雑が予想されるため、ハチ公改札以外の利用をお願いしたい」と呼びかける。

ハチ公前広場 A8出口付近
朝のラッシュ時、ハチ公前広場のA8出口付近で「南改札」の利用を呼びかけるプラカードを持った係員ら(記者撮影)

姿を消す「待ち合わせスポット」

駅の改良工事では、進捗に合わせて歩行者の動線や改札の位置などがたびたび切り替わることも珍しくない。JR東日本首都圏本部によると、ハチ公改札についても、「完成状態になるまでの間に若干の変更はありうる」という。混雑緩和につながる変更が期待されるところだ。

現時点で、姿を消すことが確定している「名物」もある。広場に面した駅の壁面を飾る、ハチ公を中心に大小20匹の秋田犬をあしらった陶板のレリーフ「ハチ公ファミリー」だ。レリーフは縦4m・横15mの大きさで、1990年に設置されて以来待ち合わせ場所の目印などとして親しまれてきた。日程などは未定だが「撤去することになっている」(JR東日本首都圏本部)といい、見納めとなる日は遠くないだろう。

陶板レリーフ「ハチ公ファミリー」
撤去される予定の陶板レリーフ「ハチ公ファミリー」(記者撮影)
【写真】覚えていますか?ハチ公前広場のシンボルの1つだった「青ガエル」こと緑色の東急5000系電車
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