余談であるがその昔私自身が海外のMBAに行った際に、入学前の時点で課題図書が大量に指定され(それらを読んだ上で各授業に出る事が必須)、諸々購入して渡航前に読みそれらを当然海外にもっていくわけだが、当時はKindleなどの電子書籍が無かった事もあり、全て紙ベース(そしてよりによって全て専門書なので大きくて重い)なので、それらだけでスーツケースがパンパンになってしまったという笑えない様な話があったものだ(当然カリキュラム終了後の帰国時にはもっと本の数が増えている事になるので、段ボールに詰めて船便で大量に日本に送る、という羽目になった)。
加えてもっとテクニカルな話をすると電子書籍だと分からない単語をその場でそのまま検索出来る、というのもある。
また、利用シーンにおいて外では電子書籍、というのは単純に外では手元ライトとかが常にあるわけでもなく、手元が暗い状況も多々あるので、読みやすさと目への負担を考慮して、という事だ。
複数の著書の本を読んだ上で、自分のスタンスを決める
次にジャンルにおける選書の方法であるが、AIでもDXでも金融リテラシー関連でもなんでも良いのだが、あるジャンルにおいて複数読んでみて、まずは自分が「しっくりくる」著者を見つける事だ。
ここでいうしっくりくる、とは自分にとって分かりやすく、表現やボリューム、テンポやリズムもちょうどよく、共感出来て、尚且つ具体的な仕事への応用イメージなんかが湧いてくるような、という意味である。
そうなると今度はやるべき事は2つある。
1つはその著者の他の本も読んでみる事、そして2つ目は同じジャンルにおいて敢えて正反対の議論などを展開している著者や、気に入った著者とバックグラウンドが全く異なる著者の本を読んでみる、という事だ。
前者については言うまでも無く、自分の読書スタイルに合うという事は、自分にとってより分かりやすい学びの教科書として活用出来る可能性が高いという事だし、なんといっても自分が尊敬出来うる著者の頭の中をそれこそひっくり返す様な作業が複数の著書を読む事によって可能だからだ。
複数の著書を網羅する事でより著者との対話も活発になるし、著者を通じた疑似体験の幅も広がるというものだ。
そして2つ目の敢えて正反対を読む、であるが、これは学ぶ側の立場からするともちろん分かりやすさやとっつきやすさは重要ではあるものの、やはり様々な視点にたった議論を読み理解した上で、自分なりの立場や理解を深める、という事が重要だからだ。
要は「こういう視点もあるよね」とかそういった事も理解した上で自分なりの解釈を持つ事が重要、という事だ。
バックグラウンド(ビジネスパーソンなのか学者なのか、など)その他で意見が異なる事や切り口や視点が異なる事もあるだろうし、立場によって異なるケースも多々あるだろう。
だからこそ特定の一方とは正反対の意見や論調も理解した上で、自分のスタンスを決める事が大切なのだ。
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