言語化に苦労する人が激変「1本の線」の絶大効果 情報を分けることで驚くほど思考の整理ができる
実際に、情報を分けることで思考を整理するツールはたくさんあります。SWOT分析などのフレームワークを見たことがある方もいるかもしれませんが、世界的なコンサルティング会社である、マッキンゼーやBCGなども、情報や思考を整理するための独自のフレームワークを持っています。
難しい作法もルールも必要なく、いつでもどこでもすぐ使えます。シンプルだからこそ、誰でも直感的に理解しやすく、汎用性も高いです。これが「線を1本引くこと」の一番よいところではないかと思っています。
細かなフレームに分けてあると、一見、高度そうに見えますが、いざやろうと思うと、何をどこに分類していいのかわからなくなることもあります。
論文を書く研究者や、高度な思考を求められるコンサルタントなど、よりレベルの高いアウトプットをしなければならない人であれば、さまざまなフレームを使いこなさないといけないのかもしれません。でも、多くの場合、そこまでハードルを上げなくてもいいのではないかと思いますし、複雑すぎると続かなくなることもあります。
そう考えると、やはり、分けるためのコストが最も少なく、シンプルで、日常的に続けやすい「1本線」という方法が一番であるといえます。
「1本の線」で何が起きるのか?
メモに線を1本引く。「たったそれだけ?」と思われるかもしれませんが、実際にやってみると、次のような3つの変化が起こると思います。
たとえば、何もない真っ白な画用紙に横に線を1本引くだけで、地面と空に分かれたように感じます。休み時間のドッジボールでも、校庭に線を1本引くと、すぐに味方チームと相手チームに分かれます。
このように、私たちは線を引くことで、線のこちら側とあちら側は違う世界、つまり「違うことを書く場所」なのだと、目で見て自然と意識することができます。
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