転身して稼げる農家になるのにまず見るべき数字 農業での成功には一定の投資は欠かせない
農業機械や施設設備は、どんどん古くなります。農業経営を継続するには、定期的に数百万円から数千万円の投資が必要です。その投資を計画的に行い、投資以上の利益を確保し続けることが、金持ち農家になる秘訣です。
時給を意識しているかどうかで大きな違いが出る
「あなたの時給はいくらですか?」
この質問にすぐに答えられますか? では、次の質問はどうでしょうか?
「あなたは時給いくらを目指しますか?」
最初の質問は、「現在がどうなのか」という現状認識ができていないと答えられません。2つ目は、「これからどうなりたいのか」という目標がないと答えられない質問です。
金持ち農家は自分の時給を意識していますが、貧乏農家は自分の時給を意識していません。実は、時給を意識しているかどうかで大きな違いが出ます。
その理由は次の3つです。
それぞれ詳しく解説します。
今の自分の時給を答えられる方は、自分の現在地を理解している人です。そして、将来の時給を答えられる方は目標が明確な人です。金持ち農家になる第一歩は、自分の現在地を認識し、将来の目標、つまり目的地を明確に持つこと。これは、カーナビに目的地をセットすることに似ています。金持ち農家になるためにも、現在地の認識と目的地の入力が大事なのです。
時給を意識しないと生産性は向上しません。生産性とは、「質の高い仕事を少ない労力や時間でできるか」ということです。
たとえば、自分の目標時給を2000円に設定しているなら、2時間仕事をして4000円分の価値を生み出すことができるのか? という視点になります。また、これまで2時間かかっていた仕事を1時間でできるようになれば、2000円分の価値を生み出したことになります。
このように時給を意識して自分の仕事を見直すことで、生産性に対する解像度が上がり、問題点が見えやすくなり、同時に改善点も見えるようになります。結果、仕事の生産性が上がり、儲かる体質の農業経営が実現できるようになります。
自分の時給が明確だと、人に仕事を任せる際の判断軸になります。農作業のほとんどは単純作業の繰り返しです。時給1000円のパート従業員ができる仕事をいつまでもあなたがしているなら、あなたの時給は1000円です。もし、あなたが自分の時給を上げていきたいのなら、時給1000円の仕事は、時給1000円で仕事をする人に任せて、それ以外のあなたにしかできないことに自分の時間を使うべきなのです。
その際の判断基準となるのが、あなたが将来手に入れたい時給です。将来の時給より安く働いてくれる人がいて、その仕事を任せることができるなら、どんどん人に任せて自分は時給の高い仕事をするようにしましょう。
時給を意識することは、単に「自分の時間を金銭的価値として意識しましょう」ということではなく、その時間をどのように最も効果的に使うのかを考えるプロセスです。これを通じて、単なる農作業をする農家ではなく、自分の時間と従業員の時間をより価値のあるものへと変えていく農業経営者になることができます。
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