ヨーカドー「33店舗閉店」で露見した"残酷な真実"【再配信】 人も街も変化したのに、なにも変われなかった

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イトーヨーカドー
9月に営業を終えるイトーヨーカドー津田沼店。かつては「津田沼戦争」の中心地だったが、会社が何も変われないまま、歴史を終えることになった(筆者撮影)
【チェーンストアや都市に対する豊富な知見、フィールドワークを通じてたくさんの記事を執筆されている谷頭和希さん。2024年に配信した記事の中でも、とくに反響の大きかったものをお届けします。こちらは2024年9月に公開した記事の再配信です。】

閉店する33店舗が決定、100店舗を割るヨーカドー

GMS大手のイトーヨーカドーが、再び世間を賑わせている。ヨーカドーといえば、今年の2月に東北地方を含む17店舗の閉店を発表。また、親会社のセブン&アイ・ホールディングスがスーパー事業を分離するという実質的な「見放し」も受け、自力での再建を求められている途中だ。

そんなヨーカドーだが、来年2月末までに閉店する33店舗の詳細が判明し、大きな話題となっている。報道によれば、茨城県で唯一の店舗であった竜ヶ崎店や埼玉の西川口店、千葉の姉崎店など、関東近郊圏での閉店も行われる。この縮小により、イトーヨーカドーは一気に93店にまで減ることになる。

閉店する店舗の中でも、話題を呼んだのが、9月に営業を終える津田沼店だ。閉店が決まった当初から、「悲しい」「あの津田沼店が……」という声が聞かれた。

【画像13枚】「悲しい」「あの津田沼店が…」 46年の歴史に幕をおろす、イトーヨーカドー津田沼店の悲しすぎる現在の姿
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谷頭 和希 都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家

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たにがしら・かずき / Kazuki Tanigashira

都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家。1997年生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業、早稲田大学教育学術院国語教育専攻修士課程修了。「ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾 第三期」に参加し宇川直宏賞を受賞。「東洋経済オンラインアワード2024」でMVPを受賞。著作に『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』 (集英社新書)、『ニセコ化するニッポン』(KADOKAWA)、『ブックオフから考える 「なんとなく」から生まれた文化のインフラ』(青弓社)がある。テレビ・動画出演は『ABEMA Prime』『めざまし8』など。

X:@impro_gashira

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