生成AI(人工知能)の登場を機に、電力をめぐる状況が大きく変化している。大量のデータを高速で処理するデータセンターの建設計画が各国で急増し、電力の奪い合いが起きている。震源地となっているのがアメリカだ。
巨大IT企業各社の焦り
世界を驚かせたのが、コスト競争力を失い廃炉が決まっていたスリーマイル島原子力発電所1号機(ペンシルベニア州)の再稼働計画の発表だ。マイクロソフトは2024年9月、発電企業のコンステレーション・エナジーとの間で契約を締結し、20年にわたって同原発から電力の供給を受けることで合意した。
スリーマイル島原発1号機は、炉心溶融事故を起こした2号機に隣接している。福島第一原発事故の記憶も生々しい日本では考えにくい、大胆なやり方だ。
