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「日本と大違い」24年アメリカのヒット映画TOP10 これから日本で公開される作品も上位ランクイン

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  • 猿渡 由紀 L.A.在住映画ジャーナリスト
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6月と7月にディズニーの映画が2本立て続けに成功したのに加え、今年は11月下旬にもダブルの朗報があった。感謝祭前の同じ週末に公開された『ウィキッド』と『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』のヒットだ。

女の子たちのアイドルであるアリアナ・グランデが出演する『ウィキッド』のターゲットは女性、R指定のアクション大作である『グラディエーターII』の主なターゲットは男性。市場を食い合わないよう、すみ分けを意識してあえてぶつける、いわゆる「counter programming」だ。

昨年夏、『オッペンハイマー』と『バービー』が同じ週末に公開されたところ、両方観に行こうという『バーベンハイマー』旋風がソーシャルメディアで勝手に盛り上がり、スタジオと劇場主たちは思わぬ恩恵を受けた。

『ウィキッド』は女性をターゲットに成功を収めた©Universal Pictures

見たい映画があれば映画館に足を運ぶ

はたしてその再来なるかと期待されたところ、実際、その週末、劇場はにぎわいを見せることに。『グラディエーターII』の現在までの北米興収は1億4000万ドル。海外は2億4000万ドルで、全世界興収は3億8000万ドル。ここ7年のリドリー・スコット監督作では、最高の数字である。

メジャースタジオの超大作がしっかり観客を呼び寄せてみせたことは、配信が台頭する現代においても、見たいと思わせる映画があれば人は映画館にやってくるのだということを証明してみせた。それは、映画館文化の消滅を恐れていた人たちに、多少なりとも希望を与えてくれたといえる。また、小さめの作品にも、サプライズヒットがあった。

たとえば、ニコラス・ケイジが出演する『ロングレッグス』(2025年3月日本公開予定)。1000万ドル以下の低予算で製作されたこのホラー映画は、北米で7400万ドル、全世界で1億2600万ドルを売り上げたうえ、ハロウィンのコスチュームとしても人気を集めるなど、ちょっとした現象となっている。

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