受験直前に「やる気出ない」焦る子を救う単純な技 「いったん休んでから勉強しよう」はNG行動だ!

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先ほども少しお話ししましたが、勉強のいちばんつらい時間は「最初」です。ベッドから身体を起こして、「さあ勉強しよう」と考えて机の前に座るのがもっとも大変なのです。

やり始めてしまえば案外続けるのは簡単で、その勢いで何時間も勉強することができるという場合もあります。

重たい球体を転がしたいと考えたとき、一度転がってしまえば球体はどんどん転がっていきますが、最初に転がそうと思うときには大きな力でその球体を押さなければならず、その一押しに力がいるものです。

そう考えると、最も簡単でやりやすそうな科目やモチベーションのわきやすい勉強を最初に持ってくるべきなのです。それこそがこの「息抜き勉強」の意義です。ちょっとした勉強から始めてみることでやる気が出てくるわけです。

また「完全な休みの時間を極力作らない」というのもおすすめで、そのためにも「息抜き勉強」が活用できます。

勉強を1時間程度やったら休憩の時間がほしいと考える人は多いと思いますし、それは間違っていないのですが、その休憩で完全にスイッチが切れてしまうと、もう一度スイッチを入れ直すのが大変になってしまいます。「10分の休憩時間のつもりがつい20~30分になってしまった」みたいな事態に陥ってしまうことも多いです。

10分休んでもいいですが、その10分は完全にスイッチをオフにするのではなく学習漫画を読んでみましょう。スイッチが切れず、机の前に座っていられているうちは、また勉強しようという意欲がわいてくるものです。身体を勉強机から離さないように、「息抜き勉強」を活用しましょう。

ベッドの上で勉強するのもおすすめ

それでも「どうしても勉強机に向かうことができない」と言う人もいるかもしれません。受験が近づいてきて、不安や緊張も相まってベッドから起き上がれないという人もいるかもしれません。

そんなときにおすすめなのは、ベッドの上でできる勉強をすることです。参考書や単語帳を読むくらいはできるでしょうし、スマホで勉強の動画を見るとか勉強系のアプリケーションを起動するとか、そういうことはできるでしょう。「やろう」と思ったら意外とできるものです。

僕も体調が悪くてベッドから起き上がれないときには、ずっと世界史の問題集を解いていました。4択問題が載っている参考書であれば机に向かわなくても実行できました。

とにかく、歩みを止めないことが肝心です。ほんの1歩であっても、前に進み続けられているのであれば、それが一番重要です。足を止めず、ちょっとずつでも前に進むこと。そのために、「息抜き勉強」や「ベッド上勉強」を生かしてみてもらえればと思います。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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