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きみは「顧客を笑顔にする」仕事ができているか CDベイビー創業者が直伝「記憶に残るサービス」

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「CDベイビーに特別な依頼がしたいのなら、地元のピザデリバリー店の電話番号をお知らせします。ピザを買ってくれたら、対処します」というわけだ。

これを電話で伝えると、ミュージシャンは僕たちが本気でそう言っていると信じずに笑っていた。

でも、数週間に一度くらいの割合で、本当にピザを届けてくるミュージシャンもいた。

後でミュージシャンたちから、このピザのやりとりで、CDベイビーのことを最高に好きになったという話をよく聞いた。

最初から大企業のように振る舞う必要はない

CDベイビーでは、顧客が注文を終えると、確認ページに「このアーティストのことはどこで知りましたか? このアーティストに伝えたいことがあれば、書き込んでください。アーティストにメッセージをお届けします」と表示されるようにしていた。

「昨夜、ラジオであなたの曲を聴き、すごく気に入りました。ネットで検索して、このサイトでCDを見つけました。うちの学園祭にぜひ来てください!」といった熱いメッセージを書き込む顧客も多かった。

ミュージシャンたちはこうしたメッセージを受け取ると最高に喜んでくれた。ここでのやりとりをきっかけにして、顧客とミュージシャンが直に連絡を取り合うことも頻繁にあった。

これはアマゾンのような大規模なオンライン・ストアではまず起こりえないことだ。

いつか大企業になりたいと思っているからといって、最初から退屈な大企業のように振る舞う必要はない。

CDベイビーの10年にわたる歴史のなかで、誰かから大好きだと熱烈に言われたとき、たいていその理由は、こんな小さくて楽しい人間的な触れ合いだったように思う。

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