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ライフ #獣医病理医からみた「動物の話」

「がんで死んだウサギ」で知る主人の間違った愛情 「ニンジンが好物」「かよわい」の誤解が招く悲劇

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  • 中村 進一 獣医師、獣医病理学専門家
  • 大谷 智通 サイエンスライター、書籍編集者

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ウサギの生態、意外と知らない人が多いのではないでしょうか?(写真:EKAKI/PIXTA)
飼っている動物が病気になったら、動物病院に連れていきますよね。動物病院には外科、内科、眼科など、さまざまな専門領域の獣医師がいますが、獣医病理医という獣医師がいることを知っていますか?
この記事では、獣医病理医の中村進一氏がこれまでさまざまな動物の病気や死と向き合ってきた中で、印象的だったエピソードをご紹介します。

みなさんは、ウサギという生き物にどのようなイメージをお持ちでしょうか? 

「ニンジンが大好物」「かよわい」「さみしくなると死んじゃう」――。一般の人がウサギに対して抱いている印象は、おおむねこんなところではないでしょうか。ただ、広く一般に認知されているこれらのイメージは、ウサギの実態とはちょっとちがうかもしれません。

歯が伸び続け頰や舌に刺さる

まず、ウサギとニンジンの関係からです。

ウサギにとってニンジンは甘い食べ物なので、与えれば喜んで食べます。しかし、野生のウサギが食べているものの大半は繊維質の多い草です。最近はペットのウサギ専用のペレット餌などもありますが、基本的には本来の食事である硬い牧草を中心に与えて飼育します。

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