「年末年始」の気が重い"3大習慣"はそろそろ卒業 思い切ってやめればヤキモキした気分も解消
漫画『サザエさん』では、お正月になれば、お父さんは着物を着て、子どもたちはコマ回しや羽根突きをします。『サザエさん』は、作者の長谷川町子さんが子どもだった頃の感性で見た世界が、そのまま漫画になっていたのです。
こうした感性の名残が、おせち料理にもあります。江戸時代に庶民に広まったと言われるおせち料理には、新しい年を迎えるのにあたっての夢、願い、祈りが詰まっているからです。
エビは腰が曲がらないよう、黄金色の栗きんとんはお金が貯まるよう、ナマスはおめでたい紅白、ごまめはマメに働けますように、数の子は子孫繁栄……。まるで洒落の宝庫です。
「女性がゆっくり過ごせるように」は、今は昔の話
それぞれの家で年末に作られるおせち料理は、日持ちする調理が基本です。そこには、女性が少しでもお正月をゆっくり過ごせるようにという意味があったようですが、そのような役割が必要とされていたのも、今は昔の話。
コンビニでも、1品1品のおせち料理が手軽に手に入る時代になり、デパートやレストランでは、一流のシェフが腕を振るった豪華なおせちが予約制で用意されます。予約制にすることで、フードロスも赤字も防げるのだそうです。
そんな便利な時代を「近頃はなんでも便利になって」と嘆く向きもありますが、それは少々、感性が鈍った大人になってしまったということかもしれません。便利になったのはいいことです。その恩恵をみんなが受けています。あとは、便利さに感謝してそれを享受するか、手間暇がかかるおせちを作る覚悟を決めるかです。
食べるのが専門の私のような人間は、その家独自のお袋の味のおせちを食べたいので、せめて数種類は作ってもらいたいなぁ、などと思っています。
家族に手作りおせちの人気投票をしてみてもいいですね。上位3品は手作りし、それ以外は買うなどしておせちじまいをして、楽に、おいしく新年を過ごすのもいいものです。

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