「年末年始」の気が重い"3大習慣"はそろそろ卒業 思い切ってやめればヤキモキした気分も解消

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主従、師弟、本家分家、親戚などは、贈り物をしないと関係が消えてしまうものではありませんが、感謝の気持ちを添え、ちょっとしたものを贈るのです。それは、私たちが、持ちつ持たれつ、助け助けられて暮らしていることを昔から意識してきたからでしょう。

また、お世話になっている人に「この時期が旬の、これを食べさせてあげたい」「この店の、おいしいこれを召し上がっていただきたい」と、相手の顔を思い浮かべて贈ることもあります。

しかし、感謝は季節のハガキや手紙などでも表せます。品物を贈るという部分に関しては、やめてもいいかもしれません。現役を退いたのであれば、仕事関係の人への贈答品は回数を少なくし(お中元だけやめるなど)、徐々にフェードアウトしてもいいでしょう。きょうだいや親戚関係では、冠婚葬祭の出席を次の代に譲る時期がきたり、辞退したくなったりしたら、ぼちぼちやめ時かもしれません。

やめると相手に失礼ではないかと思うのは、あなたの世代まででしょう。"持ちつ持たれつの関係であるという意識を双方が持つべき""世の中はそういうもの"という社会や時代の中で生きてきたからです。

「あの人からお中元やお歳暮が来ているか」をチェックして、来ていればよしとし、来ないようなら関係性を見直す……。もちろん今でも、そうした義理人情を重んじる人も少なくありませんが、長年付き合ってきた相手がどんな人かは、あなたが一番よくおわかりのはずです。

お中元やお歳暮という、日本全国一律の、期間限定の風習として行われている付き合いじまいをすれば、初夏と年末恒例のヤキモキした気分も解消します。その代わりに、自分が食べておいしいと思ったものや、いただいてうれしかったものがあれば、季節や風習に関係なく、心を添えて大切な人に贈る、あなた独自の風習、習慣を作ってはいかがでしょう。

(出所:『60歳を過ぎたら面倒ごとの9割は手放す 我慢してばかりの人生から自由になる54の教え』より/イラスト:風間勇人)

便利な時代に感謝し、その恩恵を享受すればいい

♪もういくつ寝ると お正月♪と歌いながら、正月という言葉を聞いただけで心がウキウキしていたのは、いくつの頃だったでしょう。

大みそかまでの慌ただしさがうそのように、下着やお箸を新しくしてもらったり、親にもあらたまって「明けましておめでとうございます」と挨拶をしたりして、新年の晴れやかな空気に包まれるのが楽しみでした。

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