リュウジ「セブン酷評動画」が大炎上した本質理由 「炎上商法?」と物議醸した辛口レビューの反省点

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リベンジとなった2本目では、高評価の商品が続出し、エンディングでは改めて「前回、“学び”のない動画になってしまい、お蔵入りも考えた」としながら、スタッフの気概から「せっかく持ってきてくれたものをぜひ出したい」と、公開に至った経緯を説明した。

リュウジさんは、自宅でもクオリティーの高い料理を自炊できる「至高のレシピ」や、二日酔いのだるい状態でも作れる「虚無レシピ」といった、家庭用の調理動画で人気を集めている。ここ数カ月は、市販品を並べての「食べ比べ」動画でも好評を博していた。今回のセブン動画も、ここにカテゴライズされる。

人気料理研究家による率直な評価は、これまでも話題になってきた。9月には弁当チェーン店「ほっかほっか亭」の商品レビュー動画を上げたところ、運営企業である「ほっかほっか亭 総本部」商品本部本部長名義でのXポストが投稿された。

そこで同社は「どう改善したらより美味しくなるかを議論させていただき、より良いものをリニューアル発売させていただければ」と、商品開発への協力をオファー。やりとりをふくめて、ネットユーザーから注目をあびた。

炎上が続くなか、ファミマコラボを発表

しかし、今回の「セブン酷評」は、しばらく尾を引くことになりそうだ。その最大の要因は、競業であるファミマと、リュウジさんのコラボレーション商品が11月5日から販売されたことにある。

今回は至高シリーズの商品を元に、麻婆豆腐&炒飯、トマトパスタ、ペッパーベーコンエッグおむすび、上海風焼そば、チキン南蛮の5品が、期間限定で発売される。ファミマがコラボを発表したのは11月1日。つまり動画2本目の公開翌日だった。

ファミマコラボを受けて、SNS上では「ファミマを上げるために、セブンを落とすような動画を公開したのではないか」といった批判も見られつつある。このままの状態が続けば、完全な鎮火はかなり先になりそうに思える。

リュウジさんと言えば、これまで「忖度なしの炎上上等」で評価をすることで知られていた。とくに有名なのが、「味の素」の多用をめぐる、アンチとの舌戦だ。議論となりがちな「うまみ調味料への批判」に真っ向から対抗し、2023年には『料理研究家のくせに「味の素」を使うのですか?』(河出新書)なる反論書まで刊行した。

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