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ドイツの空飛ぶクルマ開発企業「リリウム」が破産 中国・深圳で商用運航目指すも、事業資金が枯渇

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リリウムの「空飛ぶクルマ」は、機体前後の翼の上に小型の電動ダクテッドファンを30台並べた独特の設計を採用していた(写真は同社ウェブサイトより)

「空飛ぶクルマ」の開発を手がけるドイツのスタートアップ企業「リリウム」は10月24日、ドイツの裁判所に破産手続きを申請すると発表した。資金繰りが悪化していた同社は、ドイツの金融機関から1億ユーロ(約164億円)の融資獲得を目指していた交渉が行き詰まり、事業継続のメドが立たなくなった。

リリウムから融資を打診されたドイツ復興金融公庫は、その条件としてドイツ連邦政府および(本社所在地の)バイエルン州政府による保証を求めた。しかし最終的に、連邦政府(の所管部門)が保証に同意しなかった。

筆頭株主はテンセント

仮に融資が実現した場合、リリウムはそれを(経営破綻を防ぐための)緊急の資金需要に回す予定だった。その望みが絶たれたことは、経営陣に破産申請を決断させる最後の一押しになった。

リリウムはアメリカのナスダックに株式を上場しており、破産申請の発表とともに株価は暴落。10月24日の終値は0.21ドル(約32円)と、前日終値(0.54ドル=約82円)からの下げ幅が6割を超えた。

同社はドイツ企業だが、その事業は中国との関わりが深い。リリウムの実質的な筆頭株主は中国のネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)であり、発行済み株式の約22%を保有している。

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