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現代に広がる「認識の分断」はどこから来たか 『言語の本質』と人間知能の深層②

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  • 安川 新一郎 東京大学未来ビジョン研究センター特任研究員、グレートジャーニー合同会社代表

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今井むつみ、秋田喜美『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』中公新書

AI(人工知能)時代における言語について考える際、避けて通れないのが、『言語の本質』で触れられている言語のアナログ(身体性・具体性)からデジタル(記号性・抽象性)への移行、そして「記号接地問題」である。

乳児の感情表現は泣く、笑う程度だが、幼児になる頃にはオノマトペを使った「アナログ」表現へ変化し(ブーブー、ワンワン、ニコニコなど)、大人になると抽象性の高い「デジタル」な単語で言葉を操れるようになる(自動車、犬、快適など)。

一方、AIは人間のような言語習得過程を経ずに、デジタルな単語を操ることができる。その際、AIは扱う言語をどの程度「知っている」といえるのか。1990年代のAI研究の中で提唱されたのが、「記号接地問題」だ。

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