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ホンダSUV「WR-V」は、なぜタイで開発されたのか 250万円以下、ガソリンエンジンのみという潔さ

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  • 三木 宏章 東洋経済オンライン編集者・記者
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WR-Vのサイドビュー。ボディサイズは、全長4325mm×全幅1790mm×全高1650mm(写真:三木宏章)

次に気になったのが、ワイルドな見た目に反して、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)のみという駆動方式だ。道路環境の悪いインドであれば悪路走破性の高い4WDを求める声もありそうだし、日本でもアウトドアユーザーから一定数の需要はあるだろう。

これについて平村さんは、「インドやタイで悪路走破性を求める場合、ピックアップトラックを選ぶユーザーが多いので、あえてWR-VはFFのみとしました。ただ、最低地上高は、悪路や冠水した道路、また速度制限のために設けられた道路の凸凹を乗り越えられるように195mmと高めに設定しています」という。

平村さんの話から、ユーザーの嗜好にあわせて徹底したシンプル化と、無駄を削ぎ落としながら車両価格を抑えることにこだわってWR-Vが生まれたことがわかる。

開発チーム内の議論から方向性を見出す

商品企画の段階で「装備がシンプルなクルマって最近ないよね」「手頃なガソリン車が減っているよね」という会話が開発チーム内であり、「価値観や生活スタイルが違っても、一人ひとりに寄り添うクルマ、生活の自由度を高めるクルマをつくろう」と方向性が決まったと平村さんが教えてくれた。

開発チームには、若いタイ人のスタッフ、また女性スタッフも多いそうで、そういった開発者たちの声が反映され、実用性が高く、かつ若者でも手の届くWR-Vというクルマが生まれたといわけだ。

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