ホンダ「N-VAN e:」電動化で激変した走りに驚愕 見た目や魅力そのままで中身は別物に進化した

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高速周回路では、ゆるいカーブを100km/h程度の車速を維持して走行してみたが、車高の高い軽バンなのに、高速安定性が抜群に良かった。これは、床下にバッテリーを配置したことで、車体の重心が低くなっていることが好影響を生んでいるのだろう。また、N-VAN e:は、タイヤを12インチから13インチに大径化したほか、車両重量増に合わせてサスペンションの設定も最適化。これらの効果もあるのだろう、路面からの突き上げ感や細かい振動なども感じづらく、乗り心地も向上していることが体感できた。

ワインディングでの走り

ワインディングコースを走る筆者
ワインディングコースを走る筆者(写真:三木宏章)

今回の試乗メニューには、ワインディングを模したコースの走行もあり、コーナリング性能なども体験できた。とくに印象深かったのは、コーナー進入で減速する際、ブレーキペダルを踏んだぶんだけリニアに車速が落ちていく感じだったこと。ガソリン車よりも車両重量が重いわりに、ブレーキの操作性はかなりいい。

なお、N-VAN e:では、これも車両重量増に合わせて、ブレーキを12インチから13インチに大型化するなどで制動力を強化。また、電動サーボブレーキを採用することで、ブレーキペダルの操作に対して自然な減速フィールを味わえる特性としている。これらにより、減速時のコントロール性がかなり良好なのだ。

コーナリング中にN-VAN e:
コーナリング中のN-VAN e:(写真:三木宏章)

また、コーナー旋回時は、これも車体の低重心化による恩恵か、車体がコーナー外側に傾くロール現象も少ない感じで、ガソリン車以上に安定した旋回性能を体感できた。そして、コーナー出口でアクセルを踏み込むと、EVならではのスムーズで心地よい加速感。荷物搬送などがメインの軽商用バンなのに、どこかスポーツセダン的なテイストさえ感じられたのが意外だった。

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