2位はJT(573.4)。人材活用50位(91.7)、環境57位(92.3)、企業統治+社会性8位(98.4)といずれも上位。また、業績が好調で、財務は8位(291.0)と総合順位を押し上げた。同社は事業の特性上、サステナビリティ分野では厳しい視線を向けられることも多い。しかし、それゆえに継続してきた地道な取り組みが数値にも表れ、トップと僅差の2位となった。
同社は海外を含むサプライチェーン全体で、葉たばこ生産者の生活向上支援や児童労働の防止・撲滅に取り組んでいる。例えば、児童労働撲滅を目的にマラウイなどに学校を設立している。実際に社会貢献活動支出額は年67億6300万円と国内トップクラスだ。
NTTグループが3、4、5位にランクイン
3位は日本電信電話(NTT)(572.5)。人材活用26位(93.5)、環境2位(98.9)、企業統治+社会性1位(100.0)。3部門の合計得点は全体3位とトップクラスだが、財務が77位(280.1)にとどまった。
同社は、本社受付業務に、外出困難な障害者が遠隔操作する分身ロボットを導入するなど、最新の通信制御技術を用いた多様な働き方を提供している。環境面では、陸上養殖を軸に食料問題の解決や環境負荷の低減を目指す合弁会社「NTTグリーン&フード」を設立し、事業をとおした社会課題解決にも取り組む。
4位にはNTTデータグループ(571.9)、5位にNTTドコモ(571.1)とNTTグループが続いた。
NTTデータは、再生可能エネルギーの利用を推進し、温室効果ガス排出量を示すスコープ1+2の削減率は約30%に上る。
NTTドコモは所定労働時間の最大20%を半年間、別の部署での副業に充てられる「社内ダブルワーク制度」を導入している。2023年5月までに累計382人が利用した。
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